2015年 10月 19日
終わってしまった後のこと4 |
映画を見に行った帰り。
食事に行き、時間がまだあるから、と彼女に提案されショッピングに行った。
楽しい一日を過ごし、門限のある彼女を実家に送っていこうとすると、思いがけない事を言われた。
「携帯電話をお揃いにしたい」
その頃には頻繁にメールに電話をやりとりしていたため、かさんできた電話代を抑えるために当時流行りだした同じ電話会社同士の通話が無料になるサービスを使おうということだった。
早速、条件の合う会社や機種を選び買いに行くためにデートをしようと約束。
僕の胸中は幸せそのものだった。
二人が別れさせられたあの日から、希望がなくなった。
なくなった希望が、あともう少しで取り返せる。僕の心はそれだけしか考えられなくなっていた。
あと少しだ。僕の人生があと少しで取り返せる。
それだけを目標に毎日をすごした自分の周りは、もはや彼女以外のものは何もなかった。
仕事で、僕は役立たずと言われていた。必要とされていなかった。
それでも何人かの優しい同僚達に励まされ、なんとかしがみついてやっていた。
給料がなければ、デート代も捻出できない。何より、仕事をして彼女がいないことを忘れてしまいたかったから。
でも、僕は職場では必要とされてはいなかった。
それだからだろうか。僕の彼女への執着心は異常に強くなっていたのかもしれない。
食事に行き、時間がまだあるから、と彼女に提案されショッピングに行った。
楽しい一日を過ごし、門限のある彼女を実家に送っていこうとすると、思いがけない事を言われた。
「携帯電話をお揃いにしたい」
その頃には頻繁にメールに電話をやりとりしていたため、かさんできた電話代を抑えるために当時流行りだした同じ電話会社同士の通話が無料になるサービスを使おうということだった。
早速、条件の合う会社や機種を選び買いに行くためにデートをしようと約束。
僕の胸中は幸せそのものだった。
二人が別れさせられたあの日から、希望がなくなった。
なくなった希望が、あともう少しで取り返せる。僕の心はそれだけしか考えられなくなっていた。
あと少しだ。僕の人生があと少しで取り返せる。
それだけを目標に毎日をすごした自分の周りは、もはや彼女以外のものは何もなかった。
仕事で、僕は役立たずと言われていた。必要とされていなかった。
それでも何人かの優しい同僚達に励まされ、なんとかしがみついてやっていた。
給料がなければ、デート代も捻出できない。何より、仕事をして彼女がいないことを忘れてしまいたかったから。
でも、僕は職場では必要とされてはいなかった。
それだからだろうか。僕の彼女への執着心は異常に強くなっていたのかもしれない。
by kendokasin_2005
| 2015-10-19 18:16
| 吐き出せない本音